秋冬うつにご用心

仕事などのストレスから職場うつを発症する例があり、その患者数は増えていると言われています。社会の問題のひとつとしてストレスチェックなどの義務付けもはじまりました。うつ病には、9月下旬から春先にかけて病気の症状が出て来る秋冬うつというものが存在し、期間限定ではあるものの毎年ぶりかえすものがあるそうです。夏が終わり秋になると、夏の疲れがどっとでて体がだるいと感じる時期があったり、また、秋はたべものがおいしいと過食気味になりやすいというのはよくあります。しかし、この症状は季節のせいにされがちですが、実はうつ病からきている症状である可能性があります。

1日10時間以上眠ってしまったり、炭水化物など糖質を過剰にとってしまうのはその傾向の現れで、朝起きれなくなる日が続いているなら要注意です。重症化すると会社にもいけなくなってしまいます。なりやすいタイプは季節の変化に比較的敏感な人だと言われています。体内時計が乱れやすく、職場などで人間関係にストレスを抱えている人、なんでも自分で抱え込んでしまう人にその傾向が強いとされています。そして20代など働き始めたころから発症することが多く、圧倒的に女性に多い病気なのです。

この秋冬うつには、リラックスや睡眠に影響する脳内物質のセロトニンの分泌量の減少、体内時計の乱れが影響しているといわれています。また、気分障害の自覚がしにくいため、自分は怠け者かもしれないと仕事にも自信を失ってしまうことが多いのです。うつは真面目な人ほとなりやすい病気です。どうか自分を責めたりしないでください。朝起きたら太陽の光をあびて体内時計をリセットすることを習慣化すること、また、会社では仕事を100パーセントこなそうとせずに6割できたらやめる習慣をつけるといいでしょう。自分の心掛けではどうにもならないと感じたら、早めに受診するようにしましょう。